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青く輝く月の下で ~Under the shining B.L.U.E. moon~

創作発表板をメインの拠点にコードギアス二次創作やらオリジナル駄文、日々の雑記などを書き散らしていますの
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【突撃 暁の魔法(?)少女隊!】

その老人が教えてくれたことは3つ。たったの3つだけだった。
駅の名前。
ホームの番号。
そして、そこに行くべき時間。
それだけだ。
寂れた小さな街のくたびれた駅、そのニ番ホームに10時51分。……午後の。
ティンと音を立てて蛍光灯が瞬く。
「本当に、来てくれるのかな」
言葉が口をついて出るのは心細いからだってことはわかっている。
「はぁ……」
今度はため息が出た。




現在の時刻は午後11時20分。どうしようもなく田舎なこの駅では、もうじき終電の時間だ。
そう、約束の時間なんてとっくに30分も過ぎている。
「待っとくホームを間違えた、とか?」
有り得ない。そもそもホーム自体が全部で3つしかない小さな駅なんだぜ? 別のホームであっても誰かが来ればすぐわかる。なにせ、オレが立ってるホームの前が一番ホーム。後ろが三番ホームなんだから。
「やっぱりかつがれたのかなァ…」
それまで何度も考えて、何度も口にすることを躊躇っていた言葉が遂に出た。出てしまった。
そうなんだろうなぁ。常識的に考えて、そうなんだろうなぁとオレはぼやいた。
助かりたいのならそこに行けと言われたんだ。藁にもすがる思いって分かるか? でもなぁ、マトモに考えれば……、
「からかわれたんだよなぁ……」
それが結論。それが妥当なところだ。
寒い。そして、暗い。
頭上で頼りなげに瞬いている蛍光灯が消えれば辺りは漆黒の闇に包まれてしまうことだろう。都会だったらまだ宵の口ってところだろうけど、あいにくここは辺境もいいところのド田舎ってやつだ。ネオンもナオンもどこにもない!
ド田舎の駅の、終電間近の深夜だったら当然のことだ。
ティンッとまた蛍光灯が音を立てた。
そして消えた。
「え?」
不意にオレを包んだ漆黒の闇ってやつに、オレは裏返ったヘンな声を立ててしまった。でもしょうがないだろう? いきなり目の前が真っ暗になっちまったんだ、誰だって驚く。オレが驚いたっておかしい事はないだろう。
しかもだ! その暗闇は言葉通りの真っ暗闇ってやつだった!
なにせ灯りがない。光がない。まったくない! このニ番ホームだけじゃない。辺りの全ての灯りが消えている!
「う……」
うそだろっていうオレの呟きはまったく声にならなかった。
じりっと後ずさる。靴裏が床をこする音がやけに大きく聞こえる。
それだけじゃない、異様に大きな太鼓を叩いている様な音も聞こえて来ているのだ。
手で目の前の空間を薙ぐけど、そこには何も触れるモノはない。
ハァハァハァという荒い呼吸音を首の後ろに聞いたのはその時だ。
「ウワアァァァッ!」
気がついた時には僕はホームの床に転がっていた。闇は僕の目に何者の姿も見せてはくれていない。しかしわかる!
そこに“ナニカ”がいるのがわかる。いや、違う! これは“ナニカ”じゃない、“アイツ”なんだ! この数日、闇に隠れてオレを執拗に狙い続ける目には見えない影のような狂気──ッ!!
「た、助けて……ッ」
ドッドッドッと胸の中で心臓が激しく喚きたてている。
そうか、さっき聞いた太鼓の様な音はオレ自身の心臓の鼓動の音なのか……。
この非常時に奇妙に納得した時、オレは抗い様のない強い力に蹴り飛ばされた。軽く数メートルは飛んだかもしれない。ほんのコンマ数秒の空中浮遊の結果はドスンという落下で示された。
「ガハッ」
肺の奥からついて出た空気はそんな音を立てて、口から外へと逃げていった。まともに背中からコンクリの床に落ちたんだ、衝撃でろくに呼吸も出来やしない。オレは必死に酸素を求めて息をしようとした──が、
グッとオレの肩が踏みしめられた。まるで獣の足のような感触。そしてのしかかってくるとても巨大なモノの気配。その重さ。鼻先には生臭い獣の息。
「ヒィッ!」
思わず息を止めた。
なんなんだ、なんなんだ! なんなんだなんなんだなんなんだなんなんだアァァァァッッッ!?
そりゃオレはたいしたヤツじゃねぇよ! たいした人間じゃねぇよ! でもさ、たいした人間でもないのになんでこんな目に合わなきゃなんないんだよ!
女遊びもしねぇ、金の掛かる遊びもしねぇ、宿題だって課題だって部活だってちゃあぁぁぁんとおぉぉぉガンバってんのに、なんでお化けに取り憑かれなきゃならねぇんだよおぉぉぉ!!
『ちくしょう……』
オレは目尻に涙が溢れるのを感じた。
『せめて……。あぁ、せめて……』
走馬灯のようにってヤツだ。特大サイズのフルHDモニターのような脳裏に奔るそれをオレは子を思う慈母の様な気持ちで見やった。
『あぁ、せめて死ぬ前に特盛牛丼に紅しょうがいっぱい乗っけて腹いっぱい食べたか……』

「そこまでよ!」

オレの走馬灯は甲高い少女の声に邪魔された。
瞑ったまぶたの向こうにパッと明るさが戻る。灯り? そうだ、灯りだ! まぶたを通してでもそこに灯りの存在が戻ったことがわかる。
「のうまく・さんまんだ・ぼだなん・そはたや・うんたらた・かんまん」
女の……少女の声。
その時だ。のしかかっていた重さが消えた!
恐る恐る目を開けると、蛍光灯の明かりが戻っていた。狭い、小さな駅のホームに横たわるオレ。そして暗い闇色の巨大な鴉が向こう側──三番ホームで羽根を広げて威嚇している! ば、化け鴉?! とオレの間に挟まるようにして三人の……少女。少女?
「待たせたわねっ、そこの貴方! もう大丈夫なんだからねっ」
「遅刻しまくりだけどね」
「ななちゃんが駅を間違わなければ余裕でオッケーでした……」
う、うるさい! と最初に声を発した少女が背の低い少女に反論する。
「お爺ちゃんが……こ、こんな辺鄙なところを指定すんのがいけないのよ! これは不可抗力なんだからねっ!」
……。どうやら、事態はオレの卑小な思考力の限界を超えている様だ。ド田舎の終電前の小さな駅、巨大なお化け鴉にどうみても中学生くらいの女の子三人組。なんだこれは、日曜日の朝枠のアニメじゃないんだぞ!

ドン。

「ヒッ!?」
爛々と輝く鴉の紅く輝く瞳がオレに明確にわかる殺意を向ける。今足踏みをしましたか? しましたよね? ドンって音しましたもんね? 怖えぇ……ちょお怖えぇ!!
「あらあら、神格を失って魔獣に堕ちた低俗霊が偉そうなもんねっ」
そんな情けない有様のオレとは正反対に少女はどこまでも強気だった。
気負いなく、恐怖なんて微塵も感じさせない様子でずずいっと前に出た少女は至極当然な調子でこう言ったんだ。
「さぁ、しっかりきっちり調伏させてあげるわよっ!」


突撃 暁の魔法(?)少女隊!
──あるいはオレは如何にして心配するのをやめて特盛牛丼を愛するようになったか──



《おわり》




創作発表板@にちゃんねる掲示板 【嘘予告】創発予告ネタスレ【ワンシーン】投下分。
魔法少女のフォーマットで如何に斬新なストーリーを作るか……と考えていたものの、

どうしてこうなった?

魔法少女モノで主人公がダメ男ってのは……別に斬新でもないか。
魔法少女だけど魔法じゃなくて密法を使う……特に斬新でもないか。
魔法少女で三人組。元気印とクールとツッコミ役……全く斬新ではないか。
というわけで、お蔵入りケテーイみたいな。
最後に、
魔法少女モノでタイトルが博士の異常な愛情パロ……うん、やっぱり斬新ではないな~。

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[ 2011/09/20 23:27 ] 創作発表板総合 | TB(0) | CM(0)
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Author:HANA子
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ついでに言わせてもらえば、
メビウス1はうちの婿

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