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青く輝く月の下で ~Under the shining B.L.U.E. moon~

創作発表板をメインの拠点にコードギアス二次創作やらオリジナル駄文、日々の雑記などを書き散らしていますの
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【図説 科学で読むイスラム文化】

世界三大宗教と言うと語るまでもなく、
  • キリスト教
  • イスラム教
  • ユダヤ教
の三つですね?
この三大宗教のうち──だけでなく、世界中の宗教の中ででもありますが、二番目に信者の多い宗教が
イスラム教
なのであります。その数およそ11億人!

しかし、そんなイスラム教についてわたしたちはどれだけのことを知っているでしょう。
10年前の9.11以降は特に“怖い宗教”と感じる人が多いのではないでしょうか。
そこで今日のオススメの一冊は、

【図説 科学で読むイスラム文化】
ハワード・R・ターナー著 久保儀明訳 青土社

図説

です!






HANA子おすすめの本を紹介するこのカテゴリ。
最初の一冊を紹介して後、ぱったりと途絶えていたわけですが今回復活の第二回目となりました。
なぜ? と言いますと、今朝(今日はお休みだったのです)ツイッターで相互にフォローしてる方とイスラム教の云々に関してお話する機会がありまして、最後にこの本をご紹介したってわけなのです。
そんでもって本棚の奥にあったこの本を引っ張り出して読み直していたんですね。
その時の話のネタと言うのが、

「イスラム社会における科学と宗教の両立」

だったのです。
なんか途中から話の筋がそれちゃった(わたしがそらしちゃった)気がするのが申し訳なかったのですけど。

現代のイスラム国家は失礼な話ですが、産業が未発達な後進国に分類されると思います。
欧米と違い、なぜイスラム国家は科学技術の振興を果たせなかったのか?

貧しい国々だから? 違います。

欧米より劣った国だから? それこそ妄言というものです!


かつてイスラム文化圏は科学・数学・哲学と様々な学問の分野で世界の最前衛を独走していたのですもの!
実の所ギリシャ・ローマ時代の文明を正しく受け継いだのはイスラム文化圏の国々でした。そこから発展した科学・医学・数学・天文学・哲学などは中世において文明の停滞という惰眠を貪っていた欧州のキリスト教文化圏の国々の追随を許さないものだったのです。
8世紀から15世紀にかけて、様々な学問分野で世界のトップを走っていたのはイスラム社会だったんですね。
では、なぜそのように文化的な繁栄を謳歌していたイスラム国家群は現代においてその文明を停滞させてしまったのか?
端的に、思い切り噛み砕いて、一番わかりやすい所だけで言うと、イスラム教のその特異性にあるとHANA子は考えます。
聖俗分離という考え方があったキリスト教と聖俗一体を崩せないイスラム教の差というものが根幹にあるのではないかと。
この本のamazonでのレビューでも触れてあったのですが、本書287ページの訳者あとがきに、
「隆盛を極めたイスラム文明がしだいに活力を失って衰退していったプロセスはきわめて複雑で、そこには数多くの要因が作用していたものと思われるのだが、人間理性をあくまでも信仰の枠組みの中に抑え込もうとするイスラム固有の文化構造こそ、そのもっとも大きな要因だったのではあるまいか。イスラム文化が衰退の一途をたどりはじめた時代と相前後してギリシャ-イスラムの知の遺産を継承した西洋がルネサンスによって旺盛な活力を獲得し、イスラム文化にとって代わって世界史の表舞台に登場したことは歴史の皮肉にほかならない」
という一文があります。
この部分に集約されるのですが、中世末期に起きた宗教改革によって欧州のキリスト教文化圏の国々は聖俗の分離を果たしました。
イスラム教文化圏ではこの聖俗分離が出来ませんでした。あくまで人間の営みを信仰の枠組みの中でのみ考えるイスラム国の中では聖俗一体を崩すことなど考えられなかったのですね。
しかし、近代科学の発達にはこの聖俗の分離が必要不可欠です。なぜかというと、例えば「宇宙の組成」について研究するとしますね? すると、聖俗一体となっている社会では、
「神が創りたもうた宇宙について知ろうとすることは神の行いに近付こうとする行為であって、信仰に災いを為すものだ」
となってしまって研究することが出来なくなってしまいます。これが聖俗一体の弊害です。
つまり、従来のままの社会では信仰と対立する科学の振興は許されなかったわけです。
しかしキリスト教文化圏では宗教改革によって聖俗分離が果たされて、近代科学への道が開かれました。逆にイスラム教文化圏では許されないままだったと。
よって今度は文明の停滞をイスラム国家群が味わうことになってしまったのではないかというのがHANA子の考えなんですが、もちろんこれはある一面においての考察に過ぎません。一つの文明の興隆が一つや二つの要因によって定まるなんてことはないですからね。

さてこの本。全16章に渡ってイスラム文化圏において繁栄した様々な分野の学問から「イスラム」という文明について考察していきます。
序文で著者は、
「イスラム文明の勃興、拡張、凋落、復活は、世界史を彩っている最大の叙事詩のひとつである。その勃興以降の14世紀にわたる長大な年月の課程において、イスラムの哲学者、詩人、芸術家、科学者、支配者、労働者たちは、互いに協力することによって地球上のあらゆる地域に直接的に、あるいは、間接的に影響を与えるユニークな文化を作り上げた」
と述べています。
驚嘆に値する広範で多様性に満ちた文化。ある一面では今の世界を作り上げたと言っても過言ではないのに近代を前に足踏みをしてしまった文明。このイスラムについて深い考察が出来るとても読み応えのある本です。


歴史とは過去から大きな流れをもって現在に繋がりゆくものです。言い換えれば現代に通じていない歴史などは有り得ません。
この本は現代社会と中世イスラム社会の関わり、引いては現在のイスラム社会との関わりについて思索する最初の扉になるかもしれません。
というわけで、HANA子のおすすめです!


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なんて難しそうな話……けど、自分も今アメリカと中東の関係について資料集めというか勉強中なので、宗教面からみた関係の材料になりそうだなぁ。

なんか仏教で言う、小乗仏教と大乗仏教みたいな感じ(大衆が信仰しやすいかしにくいか面だけだけど)がする。
[ 2011/09/15 23:24 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
> なんて難しそうな話……けど、自分も今アメリカと中東の関係について資料集めというか勉強中なので、宗教面からみた関係の材料になりそうだなぁ。
ん~イスラムの文化は宗教と切り離して考えることはほぼ出来ないのですが、この本のアプローチとしては宗教としてのイスラムからはすこし外れている本かもしれません。
本文中にも書きましたが、8~15世紀のイスラム文化圏は科学や哲学など幾多の分野で世界のトップを走っていました。
イスラム社会で発達したこれらの学問をたどることでイスラム文明とはどのような文明であったかを読み解く本……そんなところでしょうか。
イスラムという文化を知るにはとてもいい本だと思います。大きな書店や図書館なら置いてあると思いますよ~。
[ 2011/09/16 21:30 ] [ 編集 ]
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