ペンは剣よりも強し、という言葉があります。
ペン──つまり、思想や言論の持つ影響力というものは、剣が象徴する武力よりも強い力だという意味の言葉です。
確かに、そうかもしれません。
現在の日本において、人を殺すことは剣を使うよりもペンを使う方が簡単だろう・・・・・・ふと、そう思いました。
人間は他の動物たちと比べて、ある意味考えられないくらい受動的な生き物です。
何の気なしに目にする、耳にする情報をそのままに受け取って「へぇ~、そうなんだ~」と受け止める程に。
05/29《全国肉牛事業協同組合》《日本養豚協会》《みやざき養豚生産者協議会》の三生産者団体が宮崎県に抗議文を送った。
東京で記者会見に臨んだ《全国肉牛事業協同組合》の山氏徹理事長は
「宮崎の種牛がいなくなっても全国の畜産は成り立つ。殺処分されている畜産農家と同じ対応をとるべきだ」と述べている。
三団体は、
「東国原知事が発生当初に迅速な対応をせず、その後も消毒の徹底などの対策を怠り、感染拡大を招いた」
「疫学上あり得ない言語道断の行為だ」
「県が今後も意図的に情報を隠せば、正常化が公表されても、全国の生産者が感染の恐怖から県の畜産市場での購買を避けることは必至だ。県畜産農家を救うどころか、窮地に追い込む」と主張しており、
殺処分すべき種牛49頭を生かしたままにした上、一部に口蹄疫と疑われる症状が出たのに国に報告しなかったことは大問題で、特例で経過観察となっている
エース級種牛5頭についても速やかに殺処分するよう求めた。
最近の報道を見ていますと、「宮崎県と東国原知事の初動でのミスが被害拡大を招いた」という論調に進めようという流れを感じます。
つまり、ペンの力がそのように仕向けているという流れを。
19世紀イギリスの作家ジョージ・ブルワー・リットンはその著作、詩劇「リシュリュウ」の中で前述のことわざを用いたそうです。
【ペンは剣よりも強し】ただ、その前にことわりを一つ付けていました。
【まことに偉大なる人物の支配の下においては】と。
なるほど、確かにそれは一つの真理に違いないようです。
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